フランス世紀末文学叢書 11

ニキーナ

ニキーナ

ヴェネチアの娼婦の物語  

ユーグ・ルベル 著
田中義廣 訳

発売日 1985/11/25

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02717-7

ページ数 500 頁   

定価 4,290円 (本体価格3,900円)

シリーズ: フランス世紀末文学叢書 (フランスセイキマツブンガクソウショ)
爛熟と頽廃の19世紀末――物質的な繁栄をみながら精神的に荒廃したこの時代に、俗世界へ背を向け、絶対の彼方にありうべからざる人工楽園を創出せんとした美の使徒たち。一時は忘却の底へ沈んだかにみえながら、ここ数年、にわかに脚光を浴びつづけている近代文学の源泉、フランス世紀末文学の最も香り高き作品を15巻に編んだ本邦初の一大アンソロジー。

【内容紹介】

ニーチェを崇拝する反民主主義者ルベル。20歳で莫大な遺産を相続し謎の人生をおくった彼が、サディスム・マゾヒスム・同性愛・戦乱・陰謀の渦巻く16世紀ヴェネチアを舞台に描く波瀾万丈ピカレスク・ロマン。

【著者紹介】

ユーグ・ルベル (ユーグルベル)

田中義廣 (タナカヨシヒロ)