フランス世紀末文学叢書 2

オウゴンカメンノオウ

黄金仮面の王 

シュオブ短篇選集  

マルセル・シュオッブ 著
大濱甫 訳

発売日 1984/08/01

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02708-5

ページ数 309 頁   

定価 3,080円 (本体価格2,800円)

シリーズ: フランス世紀末文学叢書 (フランスセイキマツブンガクソウショ)
爛熟と頽廃の19世紀末――物質的な繁栄をみながら精神的に荒廃したこの時代に、俗世界へ背を向け、絶対の彼方にありうべからざる人工楽園を創出せんとした美の使徒たち。一時は忘却の底へ沈んだかにみえながら、ここ数年、にわかに脚光を浴びつづけている近代文学の源泉、フランス世紀末文学の最も香り高き作品を15巻に編んだ本邦初の一大アンソロジー。

【内容紹介】

驚異的な博識と精緻な文体で、象徴主義世代の中で最も優れた短篇作家と評される言語の魔術師シュオブの作品を『黄金仮面の王』『二重の心』の2短篇集より精選。“小さな奇跡の書”『小児十字軍』を併録。

【著者紹介】

マルセル・シュオッブ (マルセルシュオッブ)

フランスの小説家。一八六七年生。小説に「架空の伝記」「モネルの書」「少年十字軍」など。一九〇五年没。

大濱甫 (オオハマハジメ)

仏文学者。一九二五年生。著書に「イシス幻想」、翻訳にシュオッブ「モネルの書」リラダン「残酷物語」など。二〇一二年没。