バベルの図書館 22

ボルヘス  

ボルヘス  

パラケルススの薔薇  

ホルヘ・ルイス・ボルヘス 著
鼓直 訳

発売日 1990/08/22

判型 A5変型判   ISBN 978-4-336-03042-9

ページ数 179 頁   

定価 1,980円 (本体価格1,800円)

シリーズ: バベルの図書館
イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。

【内容紹介】

本邦初訳3篇を含むボルヘスの小説「一九八三年五月二十五日」「パラケルススの薔薇」「青い虎」「疲れた男のユートピア」4篇と、インタビュー「等身大のボルヘス」で構成。巻末にボルヘス年譜・書誌を付す。

【著者紹介】

ホルヘ・ルイス・ボルヘス (ホルヘルイスボルヘス)

1899年ブエノスアイレスに生まれる。教養豊かな家庭に育ち、年少よりヨーロッパ諸国を移り住んだ。六歳の頃から早くも作家を志望し、驚くべき早熟ぶりを示す。アルゼンチンに帰国後、精力的な文学活動を開始。一九六一年国際出版社賞を受賞。その後、著作は全世界で翻訳されている。20世紀を代表する作家の一人。
驚異的な博識に裏打ちされた、迷宮・鏡・円環といったテーマをめぐって展開されるその幻想的な文学世界は、日本でも多くの愛読者を持ち、全作品のほとんどが翻訳出版されている。一九八六年スイスにて死去。
小説に『伝奇集』『ブロディーの報告書』『創造者』『汚辱の世界史』(以上岩波書店)『エル・アレフ』(平凡社)『砂の本』(集英社)、評論に『続審問』『七つの夜』(以上岩波書店)『エバリスト・カリエゴ』『論議』『ボルヘスのイギリス文学史』『ボルヘスの北アメリカ文学史』『ボルヘスの「神曲」講義』(以上国書刊行会)『永遠の歴史』(筑摩書房)、詩に『永遠の薔薇・鉄の貨幣』(国書刊行会)『ブエノスアイレスの熱狂』(水声社)、アンソロジーに『夢の本』(国書刊行会)『天国・地獄百科』(水声社)などがある。

鼓直 (ツヅミタダシ)

1930年生まれ。東京外事専門学校(現東京外国語大学)終了。法政大学名誉教授。訳書にガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)、ボルヘス『フロディーの報告書』(白水社)、ボルヘス『伝奇集』(岩波書店)などがある。