バベルの図書館 11

ポー

E・A・ポー

盗まれた手紙    

E・A・ポー 著
富士川義之 訳

発売日 1993/02/04

判型 A5変型判   ISBN 978-4-336-02566-1

ページ数 154 頁   

定価 1,980円 (本体価格1,800円)

シリーズ: バベルの図書館
イタリア、フランス、ドイツ、スペインで刊行された国際的出版物の日本語版。現代文学の巨匠J.L.ボルヘスが編集、各巻にみずから序文を付した、夢と驚異と幻想の全く新しい「世界文学全集」。ポー、カフカ、ドストエフスキーからアラビアン・ナイト、聊斎志異まで、文学のすべてがこの30冊のなかに! イタリア・オリジナルの装幀。

【内容紹介】

臨終の人間に催眠術をかけて、死の侵入をどこまで阻止できるかをはかる奇怪な実験の物語『ヴァルドマル氏の病症の真相』。大都会の雑踏を意味もなくさまよう一人の男を描き、近代人の心理を透徹した眼でえぐった『群衆の人』。四千トンにもおよぶ巨大な幽霊船に乗って地球の極へ流される船員の驚異の告白『壜のなかの手記』。スペイン異端審問所の恐怖と残酷の拷問『落し穴と振子』。分析的知性の名探偵デュパンものの最高作『盗まれた手紙』全五篇を収録。

【著者紹介】

E・A・ポー (エドガーアランポー)

1809-49。アメリカの詩人・小説家。推理小説の祖。主な作品に「黒猫」「黄金虫」がある。

富士川義之 (フジカワヨシユキ)

1938年生まれ。評論家・英文学者。著者に、『風景の詩学』『記憶のランプ』『幻想の風景庭園』など。