世界幻想文学大系 28A

アルクテゥルスヘノタビ

アルクトゥルスへの旅

D.リンゼイ 著
荒俣宏 訳

発売日 1980/01/01

判型 四六判   ISBN 978-4-336-02530-2

ページ数 272 頁   

定価 2,200円 (本体価格2,000円)

シリーズ: 世界幻想文学大系
近代日本文学界の私小説的、自然主義的風土の故に、久しく貶められてきた幻想の文学が、今甦る。“進歩”と“科学”の西欧の地下にひそむ“もうひとつの西欧”が生んだ目眩めくような驚異と幻想の物語、そして恐怖と戦慄の物語、解体してゆく自我、噴出する言語の暴力……。本大系の出現によって“もうひとつの西欧”の、異端にして激越なる言語と想像力はその全貌をあらわすであろう。造本=杉浦康平+鈴木一誌

【内容紹介】

地球外の惑星アルクトゥルスの天地開闢にまで遡る善と悪との一大闘争史を巡る恐るべき宇宙ファンタジー。C.S.ルイス等に巨大な影響を与えた、真に想像力の奇跡と言いうる幻想の大遍歴譚。

【著者紹介】

D.リンゼイ (デヴィッドリンゼイ)

荒俣宏 (アラマタヒロシ)

1947年、東京生まれ。慶應義塾大学法学部卒。大学在学中に怪奇小説同人誌『リトル・ウィアード』を発行。会社勤務の傍ら、英米怪奇幻想文学の翻訳家・紹介者として活躍。紀田順一郎との師弟コンビで雑誌『幻想と怪奇』や「世界幻想文学大系」を編纂・監修。1985年から刊行された『帝都物語』は第8回日本SF大賞を受賞し、ベストセラーとなる。