世界探偵小説全集 12

チカシツノサツジン

地下室の殺人

アントニイ・バークリー 著
佐藤弓生 訳

発売日 1998/07/21

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-03842-5

ページ数 308 頁   

定価 2,530円 (本体価格2,300円)

シリーズ: 世界探偵小説全集
1920~40年代、英米の本格探偵小説は、クイーン、カー、クリスティーら輝かしい才能の登場とともに黄金時代を迎えた。不可能犯罪、アリバイ破り、名探偵の活躍。魅力的な謎、巧みなミスディレクションと論理のアクロバット。パズラーの頂点をきわめた本格派の傑作をはじめ、不当にも紹介の遅れていた巨匠の代表作、幻の名作を多数収録、永遠のクラシックを厳選して贈る夢の探偵小説コレクション!!

【内容紹介】

新居に越してきた新婚夫婦が地下室の床から掘り出したのは、若い女性の腐乱死体だった。被害者の身元調べの前段から、名探偵シェリンガム登場の後半にいたって事件は鮮やかな展開をとげる。傑作本格ミステリ。

【著者紹介】

アントニイ・バークリー (アントニイバークリー)

1893年~1971年。オクスフォード大学卒業後、第一次世界大戦に陸軍大尉として従軍。その後雑誌『パンチ』の常連寄稿家としてユーモア小説などを発表し、1925年に「?」名義で出版した『レイトン・コートの謎』が評判となる。以降革新的な作風で推理小説を量産、人気を博した。

佐藤弓生 (サトウユミオ)

一九六四年、石川県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。詩人・翻訳家。詩集に「新集・月的現象」(沖積舎)、訳書に「怪奇小説の世紀」(国書刊行会)などがある。