文学の冒険

トランスアトランティック

トランス=アトランティック

W.ゴンブローヴィッチ 著
西成彦 訳

発売日 2004/09/27

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03594-3

ページ数 293 頁   Cコード 0397

定価 2,860円 (本体価格2,600円)

シリーズ: 文学の冒険
小説世界の境界線を拡げ、読者を挑発する現代文学シリーズ。過激な文学的実験、物語と「語り」の復権、新しい時代の新しい文学を求めて、ラテン・アメリカ文学、アメリカのニューライターズから東欧の知られざる名作まで、いまもっとも注目を集める世界の文学を幅広く紹介する。未知の地平線へ向けて、言葉の世界を探検しよう。

【内容紹介】

ブエノスアイレスで大戦勃発の報をきいたポーランド人作家が味わう亡国の悲哀とグロテスクな体験を戯画的手法で描いた代表作「トランスアトランティック」と、奇怪な幻想と黒い笑いをたたえた短篇を収録。

【著者紹介】

W.ゴンブローヴィッチ (ヴィトルドゴンブローヴィッチ)

西成彦 (ニシマサヒコ)

1955年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
著書に、『固体化する欲望』(朝日出版社)、『マゾヒズムと警察』(筑摩書房)、『移動文学論Ⅰ イディッシュ』(作品社)、『ラフカディオ・ハーンの耳』(岩波同時代ライブラリー)、『耳の悦楽』(紀伊國屋書店)、『〔新編〕森のゲリラ宮澤賢治』(平凡社ライブラリー)などが、共訳書に、レム『虚数』(国書刊行会)、『文学の贈物』(未知谷)などがある。