文学の冒険

トオイオンナ

遠い女 

ラテンアメリカ短篇集  

フリオ・コルタサル 他著
木村榮一 編

発売日 1996/10/07

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03599-8

ページ数 276 頁   

定価 2,136円 (本体価格1,942円)

シリーズ: 文学の冒険
小説世界の境界線を拡げ、読者を挑発する現代文学シリーズ。過激な文学的実験、物語と「語り」の復権、新しい時代の新しい文学を求めて、ラテン・アメリカ文学、アメリカのニューライターズから東欧の知られざる名作まで、いまもっとも注目を集める世界の文学を幅広く紹介する。未知の地平線へ向けて、言葉の世界を探検しよう。

【内容紹介】

コルタサル「遠い女」「天国の門」、ムヒカ・ライネス「航海者たち」他、ビオイ=カサーレス、パス等、豊かな物語性と前衛的なスタイルによって現代文学に衝撃を与えてきたラテンアメリカ文学の精髄を収録。

【著者紹介】

フリオ・コルタサル (フリオコルタサル)

1914年~1984年。ブリュッセルに生まれる。少年の頃から英・米・仏の古典文学、さらにはシュルレアリストらの作品を愛読。1951年渡仏後、前衛的手法と文体を駆使した問題作を次々に発表し、ラテンアメリカ文学の代表的作家となる。

木村榮一 (キムラエイイチ)

1943年大阪生まれ。神戸市外国語大学卒業。現在同大学教授。訳書にコルタサル「遊戯の終り」「秘密の武器」(国書刊行会)、バルガス=リョサ「緑の家」(新潮社)、カブレラ=インファンテ「亡き王子のためのハバーナ」(集英社)、フェンテス「聖域」(国書刊行会)などがある。