文学の冒険

キセキノトシ

奇蹟の都市

エドゥアルド・メンドサ 著
鼓直/篠沢真理/松下直弘 訳

発売日 1996/05/10

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03592-9

ページ数 400 頁   

定価 2,990円 (本体価格2,718円)

シリーズ: 文学の冒険
小説世界の境界線を拡げ、読者を挑発する現代文学シリーズ。過激な文学的実験、物語と「語り」の復権、新しい時代の新しい文学を求めて、ラテン・アメリカ文学、アメリカのニューライターズから東欧の知られざる名作まで、いまもっとも注目を集める世界の文学を幅広く紹介する。未知の地平線へ向けて、言葉の世界を探検しよう。

【内容紹介】

万国博開催に沸く19世紀末のバルセロナ、山村から出てきたオノフレは才覚ひとつで暗黒界と実業界を巧みに生き抜き大物へとのし上がっていく。カタルーニャの光と影を描く波瀾万丈のピカレスク・ロマン。

【著者紹介】

エドゥアルド・メンドサ (エドゥアルドメンドサ)

鼓直 (ツヅミタダシ)

1930年生まれ。東京外事専門学校(現東京外国語大学)終了。法政大学名誉教授。訳書にガルシア=マルケス『百年の孤独』(新潮社)、ボルヘス『フロディーの報告書』(白水社)、ボルヘス『伝奇集』(岩波書店)などがある。

篠沢真理 (シノザワマリ)

松下直弘 (マツシタナオヒロ)

一九五三年、愛知県生まれ。上智大学大学院修士課程修了。現在、拓殖大学教授。著書に、「中南米伝説の旅」(花伝社)などがある。