文学の冒険

カチアートヲツイセキシテ

カチアートを追跡して  2

ティム・オブライエン 著
生井英考 訳

発売日 1992/04/06

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03337-6

ページ数 270 頁   

定価 1,923円 (本体価格1,748円)

シリーズ: 文学の冒険
小説世界の境界線を拡げ、読者を挑発する現代文学シリーズ。過激な文学的実験、物語と「語り」の復権、新しい時代の新しい文学を求めて、ラテン・アメリカ文学、アメリカのニューライターズから東欧の知られざる名作まで、いまもっとも注目を集める世界の文学を幅広く紹介する。未知の地平線へ向けて、言葉の世界を探検しよう。

【内容紹介】

ベトナムからパリまでヒッチハイクで旅しようとした脱走兵と追跡者達の奇想天外な物語。彼等が旅路の果てに見い出したものはいったい何か。『キャッチ22』と並び称される現代アメリカ小説の傑作。

【著者紹介】

ティム・オブライエン (ティムオブライエン)

1946年生まれ。大学卒業後徴兵で陸軍に入隊、歩兵としてベトナム戦争に参加。兵役後ハーバード大学大学院で政治学を学び、『ワシントン・ポスト』で働いた後、1973年に処女作『僕が戦場で死んだら』を刊行。1979年には『カチアートを追跡して』で全米図書賞を受賞した。

生井英考 (イクイエイコウ)

1954年生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。現在、立教大学教授。著書に「ジャングル・クルーズにうってつけの日──ヴェトナム戦争の文化とイメージ」(筑摩書房)などがある。