ミステリーの本棚

ヨニンノモウシブンナキジュウザイニン

四人の申し分なき重罪人

G・K・チェスタトン 著
西崎憲 訳

発売日 2001/08/12

判型 四六変型判   ISBN 978-4-336-04241-5

ページ数 316 頁   

定価 2,750円 (本体価格2,500円)

シリーズ: ミステリーの本棚
20世紀初頭、雑誌文化の隆盛とともに、ミステリーの黄金時代はまず短篇によって幕を開けた。快刀乱麻の名探偵、百発百中の怪盗、パラドックス、ブラックユーモア、奇妙な味……。里程標的短篇集リスト〈クイーンの定員〉に選ばれた名作を中心に、本格から異色作まで、多彩な魅力に満ちた中短篇集を紹介、失われた物語の楽しさ、謎の魔力を現代に喚び戻し、ミステリーの原点をさぐる夢のコレクション。

【内容紹介】

人望あつい総督はなぜ狙撃されたか、事件の意外な真相を明かす「穏和な殺人者」他、「頼もしい薮医者」「不注意な泥棒」「忠義な反逆者」の4中篇を収録。奇妙な論理とパラドックスが支配する不思議な世界。

【著者紹介】

G・K・チェスタトン (ギルバート・ケイスチェスタトン)

1874年~1936年。英国の小説家・批評家。「ブラウン神父」ものの推理小説でも有名。

西崎憲 (ニシザキケン)

1955年青森県生まれ。作家、翻訳家、アンソロジスト、音楽レーベル主宰。著書に『世界の果ての庭』(東京創元社)、『蕃東国年代記』(新潮社)『ゆみに町ガイドブック』(河出書房新社)、『飛行士と東京の雨の森』(筑摩書房)。訳書にA・バークリー『第二の銃声』(東京創元社)、『ヴァージニア・ウルフ短篇集』G・K・チェスタトン『四人の申し分なき重罪人』『エドガー・アラン・ポー短篇集』『ヘミングウェイ短篇集』(以上ちくま文庫)編訳書に『短篇小説日和』『怪奇小説日和』(ちくま文庫)がある。