クラテール叢書 15

タノシイビーダーマイヤー

愉しいビーダーマイヤー

19世紀ドイツ文化史研究  

前川道介 著

発売日 1993/03/16

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03464-9

ページ数 382 頁   

定価 3,631円 (本体価格3,301円)

シリーズ: クラテール叢書
古代ギリシアの饗宴で、芳醇な葡萄酒を満々と湛えていた大盃《クラテール(混酒器)》、それが今、われわれの前に置かれた。汲めども尽きぬ知識の泉、快い幻想の微睡、あるいは激しい論議の沸騰。香り高い文学の古典から最新の思想研究、社会批評の問題作まで、斬新な知的興奮をお届けするシリーズ。これらの書物がそれぞれに開く扉の向こうには、めくるめく知の冒険が待ち受けている。

【内容紹介】

1815年のウィーン会議から48年革命までの小春日和のようなひととき、ビーダーマイヤー時代。生活史、社会事件、奇人伝等、豊富な逸話を集め、小さなもの、ささやかなものへのいとおしみを語る文化史散歩。

【著者紹介】

前川道介 (マエカワミチスケ)

1923年~2010年。京都大学大学院中退。同志社大学名誉教授。著書に、「ドイツ怪奇文学入門」(綜芸社)、「ドイツ怪奇物語」(潮文社)、訳書に「ドイツ・ロマン派全集」全22巻、「現代ドイツ幻想短篇集」(ともに国書刊行会、編集・共訳)、エーヴェルス「プラークの大学生」、ハルボウ「メトロポリス」(ともに東京創元社)などがある。