書物の王国 9

リョウセイグユウ

両性具有

オノレ・ド・バルザック 他著

発売日 1998/02/19

判型 菊判   ISBN 978-4-336-04009-1

ページ数 240 頁   

定価 2,310円 (本体価格2,100円)

シリーズ: 書物の王国
?外・鏡花・シェイクスピア・バルザック等はもちろんのこと、ギリシア神話、中国の怪談、インドの説話、江戸の随筆、そして現代文学まで、時間と国の枠を超えたまったく新しい文学シリーズ!! 古今東西の文学作品に繰り返し現れる、不思議で魅力溢れるテーマ別に各巻を編集。従来のアンソロジーではほとんど視野に入らなかった日本の古典文学も、現代語訳で多数収録。

【内容紹介】

本邦初のアンドロギュヌス文学集。カストラートを主人公にしたバルザックの中篇「サラジーヌ」ほか、ホフマンスタール「ルツィドール」、インド説話「ムーラデーヴァと性転換の秘薬」等22編。

【著者紹介】

オノレ・ド・バルザック (オノレ・ド・バルザック)

フランス文学を代表する作家の一人。1799年生まれ。ロマン主義・写実主義の系譜に属する。現実の人間を観察することが創作の出発点だが、創造力を駆使して典型的人間像を描きあげる。歴史にも大きな関心を持ち、歴史的事実から着想を得ることも多かった。様々な作品に同じ人物を登場させる「人物再登場法」という手法を用い、膨大な作品群によって「人間(喜)劇」と名づける独自の文学世界を構築しようとした。代表作は『谷間の百合』。豪放な私生活も伝説的に語り継がれている。1850年没。