書物の王国 4

ツキ

夢野久作 他著

発売日 1999/10/12

判型 菊判   ISBN 978-4-336-04004-6

ページ数 270 頁   

定価 2,750円 (本体価格2,500円)

シリーズ: 書物の王国
?外・鏡花・シェイクスピア・バルザック等はもちろんのこと、ギリシア神話、中国の怪談、インドの説話、江戸の随筆、そして現代文学まで、時間と国の枠を超えたまったく新しい文学シリーズ!! 古今東西の文学作品に繰り返し現れる、不思議で魅力溢れるテーマ別に各巻を編集。従来のアンソロジーではほとんど視野に入らなかった日本の古典文学も、現代語訳で多数収録。

【内容紹介】

ラヴクラフト「月の魔力」、吉田健一「月」、グリム兄弟「お月さま」、山尾悠子「月齢」、パニッツァ「月物語」、日夏耿之介「月世界の男」ほか。ルナティックたちの物語、31篇。

【著者紹介】

夢野久作 (ユメノキュウサク)

明治22 (1889)年1月4日福岡に生まれる。本名杉山泰道。幼名直樹。法号萠圓。父杉山茂丸は近代における政界の黒幕といわれた。旧制修猷館中学を卒業後、近衛歩兵連隊に入隊。慶応義塾大学に入学後、大正2(1913)年に中退。放浪生活ののちに出家し、僧侶となる。大正6(1917)年に還俗し、父の出資による農園を経営する傍ら執筆を開始。結婚し、喜多流の謡曲教授となる。大正8(1919)年に九州日報に入社、記者となる。大正15 (1926)年に「あやかしの鼓」を発表し作家活動を始める。昭和10(1935)年「ドグラ・マグラ」を出版。昭和11年(1936)3月11日逝去、享年47歳。