探偵クラブ
ジンコウシンゾウ
人工心臓
小酒井不木 著
発売日 1994/09/22
判型 四六判 ISBN 978-4-336-03564-6
ページ数 330 頁
定価 2,670円 (本体価格2,427円)
- シリーズ: 探偵クラブ
- 昭和初期、「新青年」「ぷろふいる」「宝石」等を中心に全盛期を迎えた日本探偵小説。その到達点と多彩な才能をここに結集。現在入手困難な名作を多数収録、ながく〈幻の探偵作家〉とされてきた名匠たち、戦後の復興を支えた巨匠たちの全貌を明らかにし、探偵小説黄金時代の熱気とロマンを呼び戻す、ミステリ・ファン待望の〈探偵クラブ〉コレクション!!
【内容紹介】
恋の敗者から勝者への恐るべき贈り物、SFミステリの名作「恋愛曲線」、コレラ流行下の犯罪を描く「死の接吻」他、科学者の冷徹な視線と黒いユーモアが交錯する犯罪小説集。解説・長山靖生
【著者紹介】
小酒井不木 (コザカイフボク)
1890年、愛知県に生まれる。本名小酒井光次。東京帝国大学医学部卒業。東北帝国大学教授。生理学・血清学の研究で国際的な業績をあげる傍ら、「犯罪文学研究」「殺人論」などのエッセイを「新青年」他に発表、幅広い人気を博した。医学的知識を活かした特異な探偵小説、ドゥーゼやチェスタトンの翻訳、評論、随筆など多方面で活躍、探偵小説勃興期に大きな足跡を残した。代表作に「人工心臓」「恋愛曲線」「疑問の黒枠」「闘争」など。1929年死去。