シオンノソノ
紫苑の園
松田瓊子 著
中原淳一 画
発売日 2001/05/15
判型 ISBN 978-4-336-02385-8
ページ数 300 頁
定価 2,200円 (本体価格2,000円)
【内容紹介】
秋になると紫苑の花で覆われる家に住む夫婦のもとに父を失い、病弱な母が療養所へ入ることになった香澄がやってきた。23歳の若さで世を去った著者が、少女たちの世界を可憐に描いた愛と純真に満ちた傑作。
【著者紹介】
松田瓊子 (マツダケイコ)
中原淳一 (ナカハラジュンイチ)
幼少の時より絵や造形に才能を示し、18歳の時に趣味で作ったフランス人形が認められ東京の百貨店で個展を開催。それがきっかけで雑誌『少女の友』の挿絵、口絵、表紙絵、付録等を手掛けるようになり、一世を風靡する人気画家となる。
終戦後は、女性に夢と希望を与える雑誌『それいゆ』(1946年)、『ひまわり』(1947年)、『ジュニアそれいゆ』(1954年)『女の部屋』(1970年)を相続いて創刊して現在の女性誌の基礎を作っただけでなく、イラストレーター、ファッションデザイナー、スタイリスト、インテリアデザイナーなど多彩な才能を発揮、その全ての分野において現代につながる先駆的な存在となる。昭和30年代半ば病に倒れ、長い療養生活の後、1983年に70歳で逝去。