現代語訳 江戸の伝奇小説 1

フクシュウキダンアサカノヌマ/サクラヒメゼンデンアケボノゾウシ

復讐奇談安積沼/桜姫全伝曙草紙

山東京伝 著
須永朝彦 編

発売日 2002/06/11

判型 四六判   ISBN 978-4-336-04401-3

ページ数 430 頁   

定価 3,850円 (本体価格3,500円)

シリーズ: 現代語訳 江戸の伝奇小説
山東京伝が興し曲亭馬琴が磨き上げた日本版ゴシック・ロマンスともいうべき〈長編読本〉の中より、伝奇味濃厚な11編を選び出し、原典の風趣を保った格調高い訳文で現代語の読み物として再生。北斎や豊国ら江戸期の有名画家が描いた華麗な挿絵も全点収録。全巻訳者による詳細な註・解題つき。

【内容紹介】

親の敵を尋ねる美少年、妻の密通相手に殺される小平次、孝子の復讐と怨霊の祟りを描く『安積沼』。恋に狂う破戒僧清玄、怪異に魘されて離魂病を患う桜姫、美女玉琴の怨霊に翻弄される人々を描く『曙草紙』。

【著者紹介】

山東京伝 (サントウキョウデン)

宝暦11年(1761)~ 文化13年(1816)。江戸時代の浮世絵師、戯作者。多彩な作品を量産し人気を得るが、寛政の改革で手鎖の処罰を受けた。

須永朝彦 (スナガアサヒコ)

1946年、栃木県生まれ。歌人・作家。 著書に、「鉄幹と晶子 」(評伝)、「東方花傳」(歌集)、「就眠儀式」(吸血鬼譚集)等がある。