日本幻想文学集成 32

ムロウサイセイ

室生犀星

蜜のあはれ  

室生犀星 著
矢川澄子 編

発売日 1995/04/09

判型 四六判   ISBN 978-4-336-03242-3

ページ数 290 頁   

定価 2,136円 (本体価格1,942円)

シリーズ: 日本幻想文学集成
幻想文学の傑作群を作家別に初めて集大成した〈もうひとつの文学誌〉。明治以降現代までの物故作家の中から幻想文学の小説家として重要な33人を選び、その精粋を1人1巻で編集。埋もれた名品も多数発掘。種村季弘、橋本治、別役実、矢川澄子ほか9人による責任編集。 装画・梅木英治

【内容紹介】

全篇が金魚と老人の会話で構成されたシュルレアリスティックな傑作「蜜のあはれ」。ほか「三本の鉤」「魚になつた興義」「火の魚」「寂しき魚」等14編の小説・詩・エッセーでおりなす魚アンソロジー。

【著者紹介】

室生犀星 (ムロウ サイセイ)

1889年(明治22)生まれ。本名照道。俳号は魚眠洞。1902年、金沢市立長町高等小学校中退。裁判所に給仕として勤めながら俳句、詩作を始める。抒情詩人として名をあげ、戦後は小説家として活躍した。1962年(昭和37)死去。代表作に詩集『愛の詩集』『抒情小曲集』、小説『幼年時代』『性に目覚める頃』『あにいもうと』『杏っ子』、評論『わが愛する詩人の伝記』など。

矢川澄子 (ヤガワスミコ)