ヒトハオトオンガクヲドノヨウニキイテイルノカ

人は音・音楽をどのように聴いているのか

統計による実証と楽曲リスト  

大蔵康義 著

発売日 2010/04/21

判型 B5判   ISBN 978-4-336-05215-5

ページ数 298 頁   Cコード 0073

定価 4,950円 (本体価格4,500円)

【内容紹介】

「人は音・音楽をどのように聴いているのか」――こうした音楽の感覚的な問題について、実証的に解き明かした書籍はこれまでほとんど存在しませんでした。本書は、こうした疑問に対する解答を探るべく、長年にわたり統計に基づく音楽心理学的実験を重ね、そこで得られた実証的な結果をまとめたものです。これにより、音楽聴取に対する人間としての共通項が明らかになったと言えましょう。加えて今回、一連の実証に基づき、クラシック音楽、ポピュラー音楽毎の、膨大な「楽曲リスト」を提示しました。音楽を聴くときに、またどんな音楽を聴けば良いかを知りたいときに役立つ有益なリストです。これはひいては、音楽に内在する音の効用を、社会においてどう用いたら良いのか、その方向性を指し示すものとも言えるはずです。本書は、社会のさまざまな場所で音楽を運用する際の、そして人間にとって最適な音楽環境を構築するための、羅針盤とでも言えるものです。

【著者紹介】

大蔵康義 (オオクラヤスヨシ)

大蔵康義…昭和11年東京都生まれ。東京芸術大学音楽学部器楽科卒業後、ABC交響楽団など長年に亘り演奏畑を歩む。かたわら、情報技術の音楽分野における応用に関心を抱き、音響解析、情報機器による楽器特性の判別や奏法解析などの研究を手掛ける。東京芸術大学講師、日本大学芸術学部音楽学科教授などを歴任。著書に『音と音楽の基礎知識』『目で見る楽器の音』(いずれも国書刊行会)がある。