美術史 2

チュウセイビジュツ

中世美術

エリー・フォール 著
小池寿子/星埜守之 訳

発売日 2010/05/20

判型 A5判   ISBN 978-4-336-04462-4

ページ数 450 頁   Cコード 0370

定価 7,480円 (本体価格6,800円)

シリーズ: 美術史
先史時代から近代に至る造形芸術の歴史と、その内に生き生きと脈打つ形態の精神とを、さながら壮麗な長編叙事詩のごとく、詩情豊かに描き出し、比類なく美しい文学作品とまで評される、不朽の名著の待望の邦訳。ジャン=リュック・ゴダールの名画『気狂いピエロ』や、ヘンリー・ミラーの大作『薔薇色の十字架』での引用、またチャールズ・チャップリンが愛読していたことでも夙に名高い、奇跡的書物。緒言=ヘンリー・ミラー。

【内容紹介】

インド、中国、日本、熱帯、ビザンティンからヨーロッパまで、中世美術の内に生き生きと脈打つ豊饒な芸術精神を、さながら壮麗な長編叙事詩のごとく、詩情豊かに描き出し、比類なく美しい文学作品とまで評される、不朽の名著。

【著者紹介】

エリー・フォール (エリーフォール)

1873-1937。フランスの評論家・美術史家。高校時代にアンリ・ベルクソンの教えを受け、のちの自らの思想を決定づけるほどの多大な影響を受ける。医師として身をたてる一方、独学で美術評論の世界に入る。代表作『美術史』をはじめとする、その特異な美術理論は、ジャン=リュック・ゴダール、ヘンリー・ミラー、チャールズ・チャップリン、アンドレ・マルローをはじめ、さまざまなジャンルの人々に大きな影響を与えている。

小池寿子 (コイケヒサコ)

1956年、群馬県生まれ。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程満期退学。文化女子大学助教授などを経て、現在、國學院大學教授。専攻、西洋美術史。おもな著書に、『死者たちの回廊』(福武書店、のち平凡社ライブラリー)、『屍狩り』(白水社、のちに白水Uブックス)、『死者のいる中世』(みすず書房)、『マカーブル逍遥』(青弓社)、『死を見つめる美術史』(芸術選奨文部大臣新人賞。ポーラ文化研究所、のちちくま学芸文庫)、『描かれた身体』(青土社)、『「死の舞踏」への旅』(中央公論新社)などがある。

星埜守之 (ホシノモリユキ)

東京大学教授。1958年、米国ペンシルヴァニア州生まれ。東京大学大学院博士課程中退。専攻、フランス文学。著書に、『ジャン=ピエール・デュプレー――黒い太陽』(水声社)、『文化解体の想像力――シュルレアリスムと人類学的思考の近代』(人文書院、共著)、訳書に、ジャクリーヌ・シェニウー=ジャンドロン『シュルレアリスム』(人文書院、共訳)、パトリック・シャモワゾー『テキサコ(上・下)』(平凡社)、アンドレイ・マキーヌ『フランスの遺言書』(水声社、第8回日仏翻訳文学賞受賞)、アンドレ・ブルトン『魔術的芸術』(河出書房新社、共訳)、ジョナサン・リテル『慈しみの女神たち(上・下)』(集英社、共訳、第47回日本翻訳出版文化賞)などがある。