各界著名人による各界著名人による私が選ぶ国書刊行会の3冊

ロックミュージシャン/作家大槻ケンヂ

『モスマンの黙示』(超科学シリーズ2)

南山宏 監修 ジョン・A・キール 著 植松靖夫 訳             

超科学シリーズ2『モスマンの黙示』は、あやしげな超常現象研究家ジョン・A・キールの怪作を箱入り豪華仕様にした国書刊行会ならではの〝いい味〟な一冊だ。モスマンというUMAを扱ったこの奇妙な書は、どういう経緯があったのか後にリチャード・ギア主演で映画化され、題を『プロフェシー』と変えて別出版社から文庫発売されたが、やはりこういう怪作は国書刊行会の箱入りで読みたいものである。

『定本 何かが空を飛んでいる』

稲生平太郎 著                 

稲生平太郎著『定本 何かが空を飛んでいる』は、UFO現象をフォークロア的に解釈した出版当時は珍しいタイプの奇現象考察本『何かが空を飛んでいる』をマッシュアップした一冊で、新人物往来社から国書刊行会へと出版社が変わって発売された。UFOファン必読の書である。

『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』

ジョン・ウォーターズ 著 柳下毅一郎 訳               

『ジョン・ウォーターズの地獄のアメリカ横断ヒッチハイク』は、あの奇作迷作を沢山撮った映画監督のヒッチハイク記が出たと聞き書店で購入したところ発行が国書刊行会で「さすがだなぁ」と感心したものだ。